2019.5.23 三浦
定型的に検査・判定を行う業務で、規格がガラッと変わり、それに合わせて計算処理プログラムを改変しなければならなくなったことを経験された方は多いのではないでしょうか。
外注先に、プログラム変更の見積を依頼して、修正までに1ヶ月位かかるとか、、。
もし、自分たちで計算の設定ファイルをちょっと変更したら、新しい規格に合わせて計算してくれれば、どんなに楽でしょう。
フレキシブルな計算処理を実現することは、プログラミング言語そのものをソフトウェア本体に組み込むようなものですから、だいぶ大掛かりになります。さらにその場合は、本格的なプログラミングスキルが必要です。これでは汎用性を上げた意味がなくなってしまいます。
計測データの前処理や判定の処理は、四則演算やソート、基準値に対する比較による論理演算が中心です。
このような場合「逆ポーランド表記法」の処理プログラムをソフトウェアに組み込んで汎用化するという方法があります。データが一定の条件を満たせば、フーリエ変換や条件付き最適化解などを求めるような高度な処理を加えることも可能です。
逆ポーランド表記法は、コンピュータが理解しやすい形の数式の書式です。
プログラムとは別に、外部の設定ファイルに逆ポーランド表記法で計算処理フローを記します。
処理系が変わった場合や、判定基準が変更になった場合は、プログラム全体はそのままで、設定ファイルだけを変更すればOKです。(※)
弊社の逆ポーランド表記法処理エンジンでは、次の演算に対応しています。
- 四則演算
- ソート
- 比較演算
- 論理演算
- 固有値計算などの高度な演算処理
(※)もちろん、だれでも勝手に処理内容を変更できるのは問題ですので、プログラム側でセキュリティ対策が必要です。