3D SpectAlyze® Ver.2 新機能のご紹介 (2025.03リリース)

前処理機能 (全グレード)

EEM (Excitation Emission Matrix)において、各励起波長ごとの蛍光強度データをZスコア化あるいはSavitzky-Golayフィルタを実行する機能を追加しました。

Savitzky-Golayフィルタはデータの平滑化に使用するフィルタです。データのノイズを低減させることで平滑化します。また、多項式をフィットさせることで平滑化することも可能です。

LC-DAD (全グレード)

LC-DADデータの取り込みに対応しました。

LC-DAD取り込み時、データは各保持時間に対して波長方向の強度を合計し、一次元の波形データに変換して分析します。このデータはPCAおよびClusteringに対応しています。

FRI (Standard版、Pro版)

FRI (Fluorescence Regional Integration)機能を追加しました。

ヒートマップ上に任意の領域を設定し(上図)、各領域の蛍光強度の合計値、割合を計算します(下図)。

例では、浄水場における処理工程ごとの水質測定結果を示しています。特定の蛍光成分(不純物)が各処理工程でどの程度除去できたかを、簡易的に確認することが可能です。

ヒートマップ上に任意の領域を設定
各領域の蛍光強度の合計値、割合を計算