遺伝子機能予測を支援 ポストゲノム研究にらみ ダイナコムがソフト

日刊工業新聞より

遺伝子機能予測を支援 ポストゲノム研究にらみ ダイナコムがソフト

【千葉】ダイナコム(千葉県茂原市、藤宮仁社長、0475・25・8282)は遺伝子機能予測支援ソフト「ジーンコンパス」を開発、18日に発売する。人などの生物から得られたデオキシリボ核酸(DNA)の配列情報をもとに、遺伝子やたんぱく質の機能予測をするもの。

がんなどの病気と体内物質の関係を探るポストゲノム研究での利用を見込む。価格はサーバを含めて70万円。03年3月までに100セットの販売を目指す。

同ソフトは生物の遺伝子を標準的に分類した「ジェーンオントロジー(GO)」を取り入れ、研究対象の遺伝子と照合。類似する遺伝子やたんぱく質の配列パターンをわかりやすく表示する。DNAチップなどから得た発現情報を取り込み、遺伝子の機能分類に従って分類する機能も設けた。

たんぱく質の構造や機能を解明するポストゲノム研究は、今後のゲノム創薬などの研究に大きくかかわってくる。同社のソフトは、たんぱく質の働きを決めるアミノ酸などの局所的な配列を探し出すことも可能。また同社の別売りソフトと組み合わせて、「SNP」など特定な遺伝子配列との関連も解析できる。