次世代中核産業として脚光浴びるバイオテクノロジー 広いテーマで次ステージへ

日刊工業新聞より

次世代中核産業として脚光浴びるバイオテクノロジー
幅広いテーマで次ステージへ

バイオテクノロジーが次世代産業の中核として発展する兆しが表れてきた。20年近く前にも、バイオテクノロジーに対する期待感が高まり大きなブームになったことがあった。当時は遺伝子を組み換え、大腸菌などに有用な物質を作らせるという比較的狭い内容が中心だった。しかし、今回は新薬の開発はもちろん、臓器や組織の再生、遺伝子治療や検査、遺伝子組み換え植物の開発、バイオインフォマティクスなどテーマが幅広い。ターゲットも遺伝子そのものから遺伝子によって作り出されるたんぱく質へと移りつつある。新しいステージに向かうバイオテクノロジーを追ってみた。

企業の活動も活発化

(一部省略)
ダイナコムは通信分野の信号理論を応用、遺伝子のわずかな差である「スニップ」と疾患との関係を解析するソフトを製品化した。さらに、父母から遺伝するスニップのタイプ(ハプロタイプ)を推定、高精度に疾患との関連を解析する機能を開発中だ。その過程で千葉県の中小企業創造活動促進法の認定を受けており、一連の開発が幅広い分野で認められている。