日刊工業新聞より
DNAチップ最適設計 ダイナコムが支援ソフト
【千葉】ダイナコム(千葉県茂原市茂原643、藤宮仁社長、0475・25・8282)は病気の診断などで使うDNA(デオキシリボ核酸)チップの設計支援ソフト「プローブクエスト」を18日に発売する。検体となるサンプルDNAの長さに合わせて柔軟にチップ配列を設計できるのが特徴。価格は350万円。初年度20セットの販売を見込む。
DNAチップは、DNAサンプルと、照合に使う配列データベースとの相性がよくなるよう最適設計を施す必要がある。同ソフトは特異性の高い遺伝子領域を自動検出するとともに、サンプルの各種条件に応じて複数の配列情報を提示。標準的なDNAチップの場合、1時間で1000通りの設計が可能という。一連の作業はサーバ上で行い、設計が完了すると電子メールで設計者に通知する。
多彩なDNAチップのニーズが高まっているが、各種の条件定義を踏まえたDNA配列の設計は難解で、効率的な設計ツールがのぞまれていた。