遺伝子配列を自動分類 DNAの解析速度倍に ダイナコムがシステム開発

2001/04/10

日刊工業新聞より

遺伝子配列を自動分類 DNAの解析速度倍に ダイナコムがシステム開発

【千葉】ダイナコム(千葉県茂原市八千代2の4の11、藤宮仁社長、0475・25・8282)は国内初となる遺伝子配列の自動分類システム「ダイナクラスト4.0」を開発した。インターネットを通じて送られるデオキシリボ核酸(DNA)の配列情報を比較して、類似するDNAをグループ化する。遺伝子多様性研究の核となる「スニップ(SNP、単一ヌクレオチド多型)」候補を表示。DNA配列の解析時間も2倍に速めた。

同システムは、大量に読み取られるDNA配列を管理するためのソフト。米国の政府系機関、ジェンバンクが保有するDNAのデータベースと照合し、ネット上に送られたDNAの配列情報を交互に比較することで、新規性を持つかどうか自動判定する。

従来ソフトは処理時間が1件当たり約1分要したが、これを30秒程度に短縮したのが特徴。
遺伝子の機能研究が高まりつつあるため、遺伝子病に関連性があると言われるDNAのSNP候補を絞り込めるようにした。同ソフトはリナックス(基本ソフト)対応のため、比較的に低価格でシステム構築できる。価格は基本セットが350万円。今年度は20セット程度を販売、年間1億円の売上高を見込んでいる。

同社は95年に設立。バイオインフォマティクス(生命情報科学)関連の解析ソフトの開発や画像解析を手がけている。2000年6月期の売上高は約2億円。年内をめどに東京大学医科学研究所と共同で、SNP解析システムを開発する予定。